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祇園町の祇園祭

多くの人が祇園祭いうたら 山鉾巡航をイメージしはるやろけど、山鉾は祇園町を通りませんにゃ。
せやけど1ケ月にわたって行われる祇園祭は沢山の祭事があって、その中でも祇園周辺で行われる祭事は、八坂神社のとってホントに重要な行事ばかりですねん。

山鉾巡航は昭和40年代から次第に観光祭りと姿を変えていきましたけど、 還幸祭を初めとする八坂神社主体で行われる祭事は、古式に乗っ取って伝統を護ってます。
そんな祇園町の祇園祭を御紹介いたします。

お詫び 極楽とんぼ八代目もさすがに仕事があります。ここに紹介したある祭事は祇園祭のごく一部です。
基本的に八代目が写真を撮る事の出来た祭事を御紹介してあります。
たぶん、2005 年頃までには(気の遠いハナシですが、、)全ての祭事が紹介できるか?と思います。
祇園祭の全ての祭事を知りたい方は
こちら でどうぞ(テキストのみのデータです)



神事用水清祓(しんじようすいきよめはらい)
7月10日(午前10時)仲源寺(目病地蔵尊)〜四条大橋
夜に行われる「神輿洗い」に用いられる水を鴨川から汲み上げる儀式が行われました。
仲源寺 午前10に仲源寺(めやみ地蔵尊)に関係者が集まり、雅楽の演奏と供に出発します。

仲源寺と鴨川は古来より関係が深いんです。

大雨が降るたびに氾濫する鴨川に対して治水などの手段を持っていなかった当時の治世者が、雨が止むよう祈願する為に作った寺とされています。

「あめやみ」が「めやみ」となり現代では眼病除け祈願の寺として盛況しています。
四条大橋上から縄でくくった桶をたらし鴨川の水を汲み上げます。
その間ずっと雅楽の演奏が続き厳かなムードでした。
神事用水清祓
四条大橋上 こうして汲み取られた水は仲源寺に保管され、夜の神輿洗いに使われます。   


お迎え提灯
7月10日(午後4時半)八坂神社〜京都市役所
夜の神輿洗いの神輿を迎える為の行事です。
お迎え提灯行列武者 万灯会会員有志がそれぞれに趣向を凝らした扮装で提灯を立てて都大路を練り歩きました。

午後4時に八坂神社を出発した一行は四条通りを西行し河原町通りを北上、京都市役所前まで行列しました。

お迎え提灯は割と小さな子供の参加者が目立ちます。

騎馬武者の姿がりりしいですね。
こちらは鷺舞いの行列です。
可愛い少女が扮装していました。
宵山(15日)に祇園石段下などの特設ステージで可憐な舞を披露してくれます
お迎え提灯行列鷺舞
神輿洗い
7月10日(午後8時)八坂神社〜四条大橋
八坂神社の神霊(スサノヲノミコト)にお神輿に移って頂く前に、神輿を浄める儀式です。
神輿洗行き
午後八時前八坂神社拝殿から三基のうちの「中御座」が担ぎだされ、
巨大な松明で浄められた道を四条大橋まで進みます。
神輿洗行き
午前中に汲み上げられた 神事用水で、神輿を清めます。
その後八坂神社に帰参し15日の 宵宮祭を待ちます。
稚児社参
7月13日午前10時  長刀鉾町〜八坂神社
稚児社参 唯一残る長刀鉾の生稚児が八坂神社へ「五位少将」の位を貰いに行く儀式 長刀鉾稚児社参が行われました。
五位少将の位というと昔でいうと10万石の大名と同じ位の地位だそうです。
立烏烏帽子(たてえぼし)・水干姿も凛々しく白馬にまたがるお稚児さんはこの後、山鉾巡航まで 精進潔斎(しょうじんけっさい)の生活に入り、巡航当日には 「注連縄切り」の大役を果たします。 
 
 宵々山の歩行者天国
7月15日 午後6時〜11時 祇園石段下からの四条通り
宵々山 祇園囃子の流れる鉾町周辺では大変な賑わいですが、八坂神社のお膝元祇園周辺も負けてはいません。

午後6時より始まった歩行者天国で普段は車が行き交う四条通りも人で埋め尽くされていました。
目病地蔵尊前では祇園商店街協賛による空くじ無しのスタンプラリー抽選会が行われ、たくさんの人が列びます。
宵宮祭
7月15日 午後8時 八坂神社
神輿 境内の明かりをいっせいに消し、真っ暗になった中で拝殿に安置された 中御座、西御座、東御座の三基の神輿に心霊(スサノヲノミコト)がお移りになりました。
 
御献茶式
撮影日7月16日 午前中 八坂神社境内茶席及び周辺料理屋、お茶屋
御献茶式 「祇園さんのお献茶」として知られる 御献茶式が八坂神社で行われました。
全国より800人程の茶人が参加される為、本会場の八坂神社本殿には入りきれない為、9ケ所の茶席が設けられ写真はそのうちの一つ一力亭です。

京都の老舗和菓子店が設ける協賛席では、24軒の構成店が毎年テーマを定めて創作の京和菓子を展示しています。
京の一流処の創作和菓子が一度に見られる八代目お勧めの観光ポイントです。(茶席には参加券が必要ですが見学だけなら出来ます)
宵山
7月16日 午後6時より9時頃まで 四条通り東大路〜川端間
宵々山 宵山の風景です。
昨日に引き続き午後6時より始まった歩行者天国は、さすが宵山だけあって昨日よりもたくさんの人出でした。

勇壮で迫力ある京北大杉太鼓の演奏がありました。
他の特設ステージでは、可愛い少女の雅びな鷺舞いの奉納が行われました。 宵々山
神幸祭
7月17日 午後5時より9時
八坂神社〜三条京阪〜二条木屋町〜三条寺町〜四条河原町〜四条御旅所
神幸祭 午前中の山鉾巡航に引き続き夕方5時半より祇園祭でもっとも重要な儀式 神幸祭がおこなわれました。
八坂神社拝殿に安置された3基の神輿が、午後6時に担ぎ出され八坂神社神宝と共に氏子町内を巡航しました。
八坂神社を午後5時に出発した神輿と八坂神社御神宝は、都大路をねりあるいた後、午後9時〜10時頃相次いで御旅所に到着、24日の還幸祭まで進輦します。

  矢印 神幸祭の動画を公開しております。
花傘巡航
7月24日 午前10時〜1時頃 八坂神社〜市役所前〜八坂神社
花傘巡航 後祭り(先の祭は17日)のトップを飾る 花傘巡航が行われました。
古い祇園祭の形式を今に伝える巡航の列には、花車や獅子舞、鷺舞い、子供神輿、祇園太鼓、先斗町の綺麗処などその他多数の団体が参加しています。
1キロメートルにも及ぶであろう巡航の列が八坂神社--市役所前--八坂神社のコースを約2時間半かけて歩きます。
花傘巡航は山鉾巡航が17日に一本化された昭和40年代に、後祭りが衰退するのを防ぐ為に開始された祇園祭の古い形態を再現したものです。
これが 花車です。
祇園祭の代名詞「山鉾」の原形となったもので、山鉾に比べるとずいぶん小さいですが、数基あるうち、それぞれに趣向を凝らした飾り付けがされております。
花車
先斗町 先斗町の綺麗処の花車です。
芸、舞妓さんの姿が見えます。
お暑い中のお着物大変でしょうね。ごくろうさまです。
八代目の目を引いたのがこの行列
京都織物卸商業組合の花傘娘の列。
モデルさんにでもお願いしているのでしょうか?
べっぴんさん(京都弁--美しい人の意)ばっかりです。
先斗町の綺麗処より綺麗、、あ、口がすべった
べっぴんさん
還幸祭
7月24日 午後4時半〜11時頃まで
八坂神社-御旅所-寺町高辻-烏丸四条-大宮三条-三条寺町-四条寺町-八坂神社
祇園祭のクライマックス 還幸祭です
還幸祭
午後5時に八坂神社を出発したお稚児さん、神宝組、三基の神輿一行は寺町四条東入るの 御旅所で神宝や神輿を担ぎ氏子中を行列しました。
約4時間かけて氏子中を廻った一行は午後9時過ぎに八坂神社に到着。
もっとも大きい三若の中御座が石段下で勇壮なかけ声の掛かる中 神輿廻しをしました。

この後八坂神社の境内では全ての明かりを落として神霊に本殿に戻って頂く儀式が行われます。
神輿洗い
7月28日 八坂神社〜四条大橋
神輿洗い 祇園祭の最後の大きな行事 神輿洗いが行われました。
「あれ?神輿洗いって、、」と思った人はなかなかの記憶力。
大方の神事が終わって、お神輿も来年の祇園祭まで格納する訳ですが、その前にまた鴨川の水で浄めます。
まず最初に巨大な松明で四条通りが清められました。
四条大橋の上で巨大な松明が真直ぐに立てられ、附近一帯を清めます
下で支えている人の上に火の粉が降り注ぎます
(後で見るとけっこう火傷しているようでした)
神輿洗い2
神輿洗い3 その後到着した神輿を昼に行われた 神事用水清祓で取水された鴨川の水で神輿を清めます。
神主様が神水をひたした榊(さかき)を豪快に振ると神輿と共に廻りにいる神輿の担ぎ手に水しぶきがかかります。
担ぎ手さんは皆神妙にこうべを垂れています。
神輿洗いの終了したお神輿は、四条通りを進み八坂神社に戻り来年の祇園祭りまで格納されます。 神輿洗い4
疫神社夏越払(えきじんじゃ なごしはらい)
7月31日午前10時 八坂神社
茅の輪 八坂神社境内 疫神社(南楼門突き当り)にて、祇園祭関係者が鳥居に掛けられた直径2.5mの茅の輪(ちのわ)をくぐり、無病息災を祈願します。
近年茅の輪の一部を持ち帰る人が多いそうですか、特に持ち帰って御利益は無いようです
もちろん、一般参詣者も御参り出来ます
この行事が終わると一ヶ月に及ぶ祇園祭の全行程が終了です。